うつ病の原因や症状は人によって違う

うつ病とは、一言で説明するのが大変難しい病気です。原因も症状も、治癒までにかかる期間も人によりそれぞれだからです。人は悲しいことや嫌なことがあった時や希望がかなわなかった時など、誰でも沈んだ気分になるものです。しかし、脳が健康な時には、その気持ちが長引かないように回復させようという働きがあります。うつ病とは、その回復させる働きがうまく機能しなくなる病気といえます。

うつ病の症状として代表的なものは、気分の落ち込みや不安感、意欲の低下や興味の喪失、自分を責めるなどがありますが、もっと別の形で現れることもあります。また、体の症状もともなうことが多く、不眠や食欲不振、倦怠感や疲労感、あるいは、頭痛や肩や腰の痛みなどを感じることもあります。

うつ病は治る病気しっかりと治療を受けよう

うつ病の治療はひとりひとりの症状にあわせてすすめられます。治療の柱は、休養、薬物療法、カウンセリングの3本です。

休養はほかの体の病気と同じように大切なことです。心も体も休ませることで、自然治癒力を回復させることにつながります。

薬物療法では抗うつ剤など症状を抑える薬が処方されます。うつ病が起きている時、脳では神経細胞の情報伝達がうまくいっていないので、うまくいくようにする薬を使います。即効性がある薬ではないので、医師の指示に従ってきちんと飲み続けることが大切です。

カウンセリングは、医師と患者が一緒に考えるという形でおこなわれます。それぞれのケースにあわせて時間をかけながら、前向きになれるよう生きる力を引き出すような治療です。

精神科の治療に、光トポグラフィー検査が導入されています。脳の血流を測定して、うつ病などの診断に役立てています。